「匠」では、リブズコアに納入していただいている家具メーカーさんや職人さんにスポットを当て、大量生産商品とは違う作り手の気持ちや、繊細な仕事ぶりなど、普段目にすることのない部分をご紹介致します。
まずは、幅も異なる板材を、木目や節の入り具合や色目のバランスを見ながら、イメージした天板に近づくよう並べていきます。
生地(無塗装)状態ですと木目や節の表情が明確ではないので選別はとても難しい作業です。
このシリーズの魅力である節をどうかっこいい表情にできるかすべては自分の工程次第。
節でも様々な特徴の節があるので、一枚の天板になった完成様子をイメージして、何度も並べなおして一番ベストな表情を探る。
自信を持ってお客様にお渡しできるまで妥協はしたくない。
並びが決まったらボンドで締め付け、天板のサイズに4辺をカットします。
別注サイズをお願いすることもありますが、この後の工程を見ると、全てのサイズを計算して作らなければいけないので、ほんと大変なことだと改めて分かりました。
このテーブルの特徴でもある『トメ』部分の加工です。
45度づつカットしてキッチリ合わせていきます。
簡単な作業ではなく、たいへん技術を必要とします。
ここで適当なことをすると使っている間にズレたり広がってきたりするんです。
工場と職人さんの技術がモノを言います。
ムク板(厚みのある板)で作るテーブルは、木の性質上、天板が反ってしまいます。
それを防ぐため、裏側に反り止め用の板を組み上げるのです。
NC刃の材への当たり方(削り方)次第で次の工程【組み】に明確に結果が出るので軸への置き方に0,5ミリでも角度のズレが出ない様、神経を使い慎重に取り組んでいる。
この商品の様に45度留めデザインの家具たちは、NC加工後3時間足らずの時間のあいだにも材の動き(反り)が出てくる。
動きを極力止めるため、NC後すぐ組み作業に入る必要があるので気が抜けない。
時間との勝負なアイテムなので天板組み上げまでがNC担当の責任作業。その分思い入れも深いアイテムです。
こちらは脚を作っているところ。
分厚い板を決められた厚みに削り落としています。
天板は脚の取付場所を作るための加工や、強化のためのビス固定などを経て、形が出来上がっていきます。
表も裏も念入りに研磨します。
研磨職人さんの磨き方次第で、触り心地や塗装の仕上がりが変わってくるので、熟練の職人さんによる重要な工程です。
意匠、節の風合を失わない様、手触りよく仕上がるよう心を込めて仕上げています。
とくに節が多いアイテムなのでひとつひとつの節埋め処理に時間を要します。
しかし、丁寧に仕上げれば塗装後の仕上がりにも納得できる。
安心してお使いいただけるよう、角取り面取りにも慎重に取り組んでいます。
ハケとウエスを使い、オイル塗装をします。
ここではじめて綺麗な木目と節が明確に表れるのです。
最初の板の並べ具合から、ずいぶんの工程を経てのご対面ですね。
生地(無塗装)の状態でははっきりとしない色味や木目がオイルを染み込ませた瞬間に出てくる。
天然無垢材だから、そこがおもしろい。
お使いいただく様子を思い浮かべながら作業に励んでいます。
普段では見えない裏側まで丁寧に塗装することで、反り止めや割れ防止にも繋がるので長い年月安心してお使いいただけるよう手は一切抜きません。
もうすぐ出来上がりです。
天板と脚は設置時に組み立てするので、必要な部品をひとつひとつ取り付けていきます。
天板と脚を組み合わせて完成です。
すべての工程に心を込めて大事にこなし、ひとつひとつ家具が生まれてくるのです。
キズが入らない様、愛情を持って扱うことが第一。
だから自分が組み上げた家具たちはすべてかわいい。
お客様に喜んでいただくのが楽しみで日々取り組んでいます。
大切な家具が輸送中にキズつかないよう梱包にも注意されているのです。
分厚いダンボールで、それぞれの家具の大きさに併せたサイズの箱を作ります。
お客様の手元に無事に届き、開封後喜んでいただけるようにと、梱包も愛情込めてキッチリとされます。
キズが入らない様、愛情を持って扱うことが第一。
だから自分が組み上げた家具たちはすべてかわいい。
お客様に喜んでいただくのが楽しみで日々取り組んでいます。
さらにこちらの工場。
商品を作った際にでる木材の破片を焼却するのではなく、コースターやマグネットなどの小物に生まれ変わらせます。
木を大切にされてるのがお分かりいただけますよね。
お客様が家具を選ぶ際、どれだけ職人さんが丁寧な仕事をしているかを選択基準にされる方なんて皆無に近いことでしょう。
どちらかと言えば、デザインや価格に意識がいくのではありませんか?
しかしながら、今回ご紹介しましたテーブルがひとつ出来上がるまでにもたくさんの工程があり、それぞれ卓越した技術を持った職人さんが居るおかげで難しいデザインでもカタチになるのですし、同じ商品を作りあげるにしても携わった職人さんによって、風合いの出かたも変わってきます。
もちろんアジアからの輸入商品ほど価格が安いはずはありませんが、家具は毎日使うものです。
お客様が長年愛着を持って使っていただくためには、職人さんも愛着を持って作るのは当然ですし、売ってる僕達も愛着を持ってご紹介させていただきます。
リブズコアはこれからも素晴らしい作り手の方々とガッチリ腕を組み、お客様が求められるモノをカタチにしていく。
そんな気持ちで家具に携わっていきたいと思っています。
「リブズ倶楽部」でご紹介しています座敷机も、この職人さん達に作って頂きました。
>リブズ倶楽部『Interior Life』
最後に、今回ご協力いただきましたメーカーさんのご紹介です。
株式会社ヒラシマ
福岡県柳川市にあります。 2011年とても綺麗なショールームができました。
PIANO ISOLA(ピアノ イソラ)
福岡県柳川市三橋町枝光6-1
TEL:0944-74-3752
柳川駅より車で約10分/高橋バス停横です。
お近くの方は素晴らしい家具を見に足を運んでみてください。
きっと伝わる何かがあると思いますよ。