「匠」では、リブズコアに納入していただいている家具メーカーさんや職人さんにスポットを当て、大量生産商品とは違う作り手の気持ちや、繊細な仕事ぶりなど、普段目にすることのない部分をご紹介致します。
昨今日本で、高級家具に使用される材木の人気No.1に君臨している「ウォールナット」。
原材料の高騰、為替の問題等々で家具の価格も高騰している中、北の大地の提携工場とリブズコアの試みをご紹介いたします。
ウォールナットの本場「北米」から丸太ごと購入し、家具材として使えるよう北海道で製材し、自然乾燥、人工乾燥と進めていきます。
材木屋さん任せにせず、丸太ごと購入することでコストを抑えるように考えています。
仕上がった材料で、リブスコアはダイニングテーブルを作ってもらいます。
それも一枚一枚、お客様と打ち合わせして作るオーダーテーブルです。
5〜7枚の板を幅剥ぎ(長さは通しで横に繋いでいく)にて天板を作ります。
大きな一枚板や剥ぎの枚数を減らせば木材としての価値は上がりますが、その分価格にも反映され、かなり高価なものとなってしまいます。そこで価格も抑え、安定的に良い材料が供給されるように5〜7枚の幅剥ぎで製作することにしました。
幅剥ぎは『 匠 File No.1 』の天板作りと同じです。
ただ、今回違うのは「耳」をつけます。
「耳」とは丸太の一番外側、皮の部分のことです。
ストレートにカットするのとは違い、ひとつひとつの木の自然なラインがでます。 なので、テーブルひとつひとつにも個性が生まれます。
耳部分の皮をサンダーで落としていきます。細かいところは手でペーパーかけ。
力の入れ具合が肝心な工程です。最後はベテランの最終調整も。
ウレタン塗装、セラウッド塗装、オイル仕上げ、それぞれの長所・短所をお伝えし、お客様のご要望を聞き、どの仕上げでいくかを決めます。
今回はオイル仕上げの模様をご紹介。
木材に新しい命が吹き込まれたかのようになります。耳部分のシラタ(白い部分)もはっきり見えてきました。
白太(シラタ)や節などは、一昔前なら家具には使われていませんでした。 というより捨てられていた部分です。でも木が生きてきたそのまんまの個性を世界に2つとない商品に作り上げ、長く使われ長く愛されることが、機械的に均一に作り上げた商品より味があっていいんだと僕は思います。たとえが悪いかもしれませんが「あばたもえくぼ」です。なのでこのオーダーテーブルは極力自然のままを活かした作りにしています。
あっ。話が逸れましたが、均一に塗れているか、ここでもしっかり確認します。
ウレタン塗装、セラウッド塗装、オイル仕上げ、それぞれの長所・短所をお伝えし、お客様のご要望を聞き、どの仕上げでいくかを決めます。
今回はオイル仕上げの模様をご紹介。
木材に新しい命が吹き込まれたかのようになります。耳部分のシラタ(白い部分)もはっきり見えてきました。
職人さんが作った脚を自ら梱包することで、作ることも梱包することもどちらも丁寧になるのです。
オーダーテーブルだけに、ひとつひとつのサイズがそれぞれ違って当然。
製品に合わせたピッタリサイズの段ボールとさらにその周りに木枠を巻いて出来上がりです。
工場長曰く、
「手間やコストは掛りますが、ご注文を頂いてから納品までの製作期間のあいだお客様をお待たせし、やっと商品が着いたと思いきや運送事故でのキズが付いていてその補修のためにさらにお待たせするという事態を回避できるのであれば十二分に効果はあると信じて日々取り組んでおります。」
僕もそう思います。
「安くなったから良かった」だけじゃなく、当たり前のように無事に納められることこそ、世界に一枚のオーダーテーブルをお求め頂くお客様に対しての気持ちだと思います。
そうして届いたオーダーテーブルです。
こうして届いたテーブルの天板をひっくり返して見てみるとネジ穴がいっぱいあります。これは脚の取付位置を後々でも変更できるように。長いサイズのテーブルなら3か所ご用意しています。
さらに天板の裏側で木の繊維を断ち切ることにより天板の反りを防ぐことができるのですが、そこに金属板をいれることでより一層歪まないように考えています。
アジアの安い労働力や大量生産でコストを落とすことを否定しているワケではありません。
今回、ご紹介しましたオーダーテーブルは真逆の発想ですが・・・・・・
しかし、その中でもコストについては何とか抑えることのできるところはないか、工場と相談を重ねては重ね出来た商品です。自信を持ってご紹介させていただきます。
昨今、みなさまのインテリアに対する関心が高まり、さらにニーズの多様化に伴って既製品では・・・・・・とお考えの方も多くなりました。リブズコアは全国に提携しているたくさんの工場で、お客様の思いをカタチにできるよう、作り手とお客様を繋ぐ橋渡しをしているのだと思っています。
家具でお悩みの方はリブズコアにどんどん投げかけて下さい。しっかりキャッチボールを繰り返し、その思いを作り手と一緒にカタチにします。